久々にJホラーを映画館で観ました。
口コミを見てから気になり、今年の夏を締めくくるのにちょうどいいかなと思って。
実際観たら度肝抜かれました。
原作は押切蓮介の同名コミック
監督は「貞子VS伽椰子」で2人を激突させた白石晃士監督
中盤以降の展開についても書きます。
多少のネタバレがあるのでご注意ください。
あらすじ
夢の一戸建てマイホームに引っ越してきた神木家。しかし、家族7人の幸せな時間も束の間。どこかから聞こえる奇怪な笑い声とともに、一人ずつ死んでいく家族―。中学3年生の則雄は、同級生の住田に突然話しかけられ、「気をつけて」と言われる始末。そんな神木家を恐怖のどん底に突き落とす呪いの根源は、この家に棲みつく少女の霊“サユリ”だった……。次々と起こる不可解な現象の中、遂に則雄にも謎の少女が近づいてくる。その時、パニック状態に陥る則雄の前に現れたのは、認知症が進んでいるはずの“ばあちゃん”だった。「いいか。ワシら二人でさっきのアレを、地獄送りにしてやるんじゃ!復讐じゃ!!」 こうして、残された則雄とばあちゃんによる壮絶な復讐劇が、いま始まるー!
Filmarks
作品概要
- 公開日: 2024年8月23日
- 制作国: 日本
- 上映時間: 108分
- 監督:白石晃士
- 原作:押切蓮介
- 配給: ショウゲート
- キャスト
則雄:南出凌嘉
昭雄:梶原善
正子:占部房子
径子:森田想
俊:猪股怜生
章造:きたろう
春枝:根岸季衣
感想
前半から中盤まで
引っ越して束の間、家に巣くう怨霊「サユリ」にバンバンやられていきます。
父親をはじめ、祖父が突然死、展開がものすごく早いです。
体感20分もしないうちに2人亡くなってると思います。
いったん落ち着くかと思ったら、すぐ残りの弟、姉、母親も亡くなって、死が連発します。
ホラー映画としてののピークはここで終わりです。
おばあちゃん覚醒
中盤以降、別の映画になります。むしろここからがメインなのではないか。
認知症気味だったおばあちゃんの性格がガラッと変わるんです。
「すっかり目が覚めたわい」と
「チラチラ見えたあいつがやったのか」と
「復讐じゃあ!!!」と
家族を失ったショックなのか覚醒します。
もともと太極拳の師範だったおばあちゃん。
はっきりものを言ったり、高圧的な態度に変わります。
「残されたものにできることはなんだ?!!」と孫の胸ぐらを掴み、たばこを深く吸って吐き出すようになり、「余計なことするな」と平気で人を殴って唾を吐くわで完全にたががはずれる。
怨霊は「生きる」という意志、生命力に弱いとおばあちゃんに言われます。
がつがつメシを食べて、走って、太極拳を練習して、よく寝る。
まるで香港映画の修行シーンです。
急になにを見せられてるのか、緊張の糸が切れます。
Jホラーの常識をぶち壊された感覚。
終盤は映画を終わらせるためにサユリに復讐するという設定に戻ります。
おばあちゃんがサユリの家族を探して拉致してきます。
そこからサユリになにがあったのか、どうして怨霊になったのかが分かり、ラストの展開につながります。
まとめ
原作を知らなくてもおもしろかったし、知らないからこその衝撃だったかもしれません。
期待はしてなかったけど、衝撃という意味では感動した映画でした。
怨霊が無敵のJホラーにおいて、本作の終わり方は新しいと思いました。