ミーガンやゲットアウト、エクソシストなどのホラー映画を生んだブラムハウスがジェームズ・マカヴォイ主演でリメイク決定
監督が似たような実体験をしており、抱いた違和感から着想へ得て制作
あらすじ
イタリアで休暇中のデンマーク人家族が、あるオランダ人家族と出会い
後日、招待を受けて家を訪ねる。
再開早々、違和感が続き「なにかがおかしい」と感じながらもむげにできない
一家は週末までのがまんだと自分たちに言い聞かせる
作品情報
監督:クリスチャン・タフドルップ
長編映画3作目
キャスト:モルテン・ブリアン スィセル・スィーム・コク フェジャ・ファン・フェット カリーナ・スムルダース
本編:97分
感想
まったく感情移入ができない映画
オランダ人家族は目的があって招待します。
ただ目的に対して特に準備、計画があるように見えません。
いい人なの?わるい人なの?という具合に進みます。
サッカーで例えると普通はボール蹴って運ぶのに、持って走るみたいな、だけど悪意がない、やりたいことをしてるだけ
もてなすどころか、ぜんぜんもてなしません。
家着いて早々、違和感の連続です。
- 子供の寝床が床に布団
- ベジタリアンなのに肉をすすめる
- 財布を忘れたふりして払わせる
- 遠慮なく車で爆音を鳴らす
- シャワーを浴びてるのに堂々と入ってくる
違和感に違和感を積み重ねていきます。
一方デンマーク人家族は
- 人の家に来て営んだり
- おかしいと思ってる家に子供を置いてったり
- 父親が言いたいことを言えない
映画は2つの家族が対称的に描かれていて、この設定も違和感を感じる原因の一つ作っていました。
片方は理想でいようと振る舞って、もう片方は周りにとらわれず自由
そもそも2つの家族の大人たちが対照的なので違和感が生まれるのは当たり前
終始観ているこっちも違和感をずっと感じていて、モヤッとする気持ち悪さがずっとあります。
大人が中心に展開されて、一見大人が被害者かと思わされますが、本当の被害者は子供だったと思わされます。
物語後半
夜、ずっと泣いていたオランダ人家族の息子が泣き止み、デンマーク人夫が気になって外に出ます。
小屋が気になって中に入ると、壁一面に大量の写真が貼られている。
そこにはオランダ人夫婦と別の子供が写っています。
恐怖を感じ外に出る。
明かりが気になって向かうと、そこにはうつ伏せになってプールに浮かぶ息子がいて
怖くなり、家族を起こして車に乗って逃げる。しかしガソリンがほぼない状態。
案の定止まって、近隣の家に助けを求めに行くが、留守で仕方なく車に戻ると妻と娘がいなくなっている。
叫んでると前からオランダ夫婦が乗った車が来て、乗れと促されます。
そこには妻と娘
そして娘は舌を切られて連れられる
夫婦も別のところに連れられて…衝撃のラストを迎えます。
まとめ
違和感というのはむずかしくて、結果どっちに転ぶかわからない反面、胸騒ぎは直観を信じたほうがいいと思いました。
ただ人間それに対してどう反応するか、行動してくかでその後が変わっていくと思いますが、この映画ではどんどん悪い方向へ展開していきます。
まるで会社のくず上司とその部下みたいに。
よくあるコミュニティーの形だなと、断れなかったり、好かれようとしたり、その場しのぎでやり過ごそうと思う人間を描いている。
物語の展開として休暇先の同じ集会で別の家族と仲良くなり、すこし経ってオランダ人家族の家に招待される話なんですが、文化の違いかその場でたまたま仲良くなった家族に住所教える?と個人的な違和感を感じつつ、しかも映画では休暇の間もオランダ人家族の旦那の不振な行動がいくつかあった。
デンマーク人旦那は自分の中でモヤっとしたものがあっても友人から行くのが当たり前だと言われたり、妻に行きたいと言われ最終的にオランダへ行くことになります。
物語の中盤でこの旦那の自分のなさの理由がわかりますが、この時点でどう話が展開していくかわからない不穏な空気。
音に関しても最初からなんとも言えない、暗いものが流れていて、社会で抵抗できない人間の内面の音が暗い映像と相まって表現されていると感じました。
共感も理解もまったくできない映画でした。
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