うさぎです。
罪を犯すのが怖くなる。ソウⅩの感想記事です。
シリーズ10作目。
正直、どれから観てないかもう忘れましたが、今回は「1」と「2」の間の話ってことで、気になって観てみました。
内容をあんまり覚えてなくても、楽しめます!
映像はえげつなくて、ストーリーはわかりやすい。
目で見て楽しむだけじゃなく、心理的にも緊張感がありました。
基本情報
- 公開日:2024年10月18日
- 上映時間:118分
- レーティング:R-15
- 製作国:アメリカ合衆国
- 監督:ケヴィン・グルタート
- 脚本:ジョシュ・ストールバーグ、ピーター・ゴールドフィンガー
あらすじ
物語は、末期がんで余命わずかと宣告されたジョン・クレイマーが、藁にもすがる思いでメキシコに向かい、危険な実験医療処置を受けるところから始まります。しかし、彼が受ける治療は詐欺であり、彼は再び残虐な死のゲーム始める。
キャスト
- トビン・ベル(ジグソウ役)
- ショウニー・スミス(アマンダ役)
感想
アマンダが何者なのか気になっちゃう
今作もシリーズと基本的に内容は変わりません。
ジグソウが「命を軽んじる人たち」にゲームを通して反省と変わるチャンスを与えるお話です。
アマンダはそのジグソウの弟子で、「ソウ2」の生存者でもあります。
ジグソウの考え方に共感している人物で、一緒に「試練」を作って、参加者に命の大切さを気づかせようとします。
気づかせようという優しいものじゃない、地獄です。
人には意思があって、選択できる
久しぶりに「ソウ」を観ました。
ジグソウ(ジョン・クレイマー)、頭のネジがやっぱりぶっ飛んでますね。
もはや深い哲学の持ち主でしょう。
今作ではジョンを騙した詐欺集団を死のゲームに参加させます。
詐欺は許されることじゃないし、報いを受けて当然の連中です。
ジョンは直接誰かを傷つけているわけじゃない。
ただ試練を与えているだけなんです。
本人は報復じゃない、助けのつもりだとも思っています。
だから「悪」に見えない不思議な感覚があるんですよね。
だけどどうしてもある倫理が働くんですよ、ジョンにその試練を与える権利があるのか?ということ。
普通に考えればジョンにそんな権利は「ない」。
でも、ジョンがしていることは普通の「悪」とはちょっと違って、なぜか引き込まれてしまうんですよね。
それが今作では強く描かれていました。
アマンダも「人は時々間違いを犯す」と言いますが、ジョンは「人には意思がある」と言い返します。
…それ言われたら黙るしかない
そして自分のエゴに従って罪を犯したものに試練を与えていく。
実際には許されることじゃないけど、ジョンのキャラクター、映画の設定がしっかりしているから、納得と拒否の葛藤がありましたね。
えげつないギミック!試練の過程がつらすぎる
今回もえげつないギミックが多数登場します。
その中でも特に印象に残ったのは、「骨髄吸引」。
太ももを糸ノコでぶった切って、吸引器を刺して骨髄を吸い取るシーン。
まだ感覚がマヒしてないっというのもあるけど、過程がえげつなすぎて、緊張感がすごかった。
もし自分がその場にいたらどうする?
こういう映画を観ると、「もし自分がその状況にいたらどうする?」って考えてしまいます。
でも、なかなかそのイメージがうまく浮かばない…。それが、このシリーズのおもしろいところ。
自分の中で答えが出せないんです。
間違いないのは「罪を犯したくない」恐怖に駆られる。
それだけじゃなくて、映画としても夜から朝までの短い時間でゲームが終わる納得感や、リアルに感じられて、そこもおもしろいところ。
ジグソウの試練は単なる恐怖じゃなくて、考えさせられる部分が多くて、どうしても引き込まれてしまうんですよね。
死にかけていたジョンが元気になった
ちょっと余談ですが、映画の中盤まではジョン、まるで死にかけているような状態なんです。
でもゲームが始まると、急に元気を取り戻して、生き生きと動き出すんですよね。
意図して演出したわけじゃないと思いますが、老後に趣味を持つことが健康や生活の質を向上させるって、よく言われてます。
趣味を持つことで脳に良い刺激が与えられて、認知機能を維持できるって。
考えたり、手を使ったりするような活動が、認知症の予防に効果的だと言われています。
研究でも、趣味に時間をたくさん使う人は、認知症のリスクが低くなることが分かっているんです。
だから、ジョンのように何かに夢中になることって、実は健康にもすごく良いことなんだなとふと思いました。