うさぎです。
ニコラス・ケイジが一言もしゃべらない映画。「ウィリーズ・ワンダーランド」の感想記事です。
元ネタはファイブナイツアットフレディーズというゲームです。通称「fnaf」。
このゲームからインスパイアされて制作されました。
直接的な原作はありません。
ちなみにfnafとのつながりもありません。
ただキャラクター設定や行動パターンなど類似点が多いです。
fnafの実写が2024年公開、この作品は2021年公開となります。
基本情報
- 公開日:2021年7月10日(日本)
- 上映時間:88分
- レーティング:R-15+
- 製作国:アメリカ合衆国
- 製作年:2020年
- 監督:ケヴィン・ルイス
- 脚本:G・O・パーソンズ
- 主演:ニコラス・ケイジ(製作も担当)
- 配給:カルチュア・パブリッシャーズ
あらすじ
ニコラス・ケイジ演じる主人公は、車の修理代を稼ぐために廃墟となったテーマパーク「ウィリーズ・ワンダーランド」の清掃員として働くことになります。しかし、このパークには暗い過去があり、かつて人気だったアニマトロニクス(動物型ロボット)が殺人鬼と化しています。主人公は、これらの悪魔のようなロボットたちと戦うことになります。
感想
主人公が一言もセリフを言わない
とにかく主人公が無口すぎてびっくりする。
まるでゲームの主人公みたいです。
感情も言葉もあまり見せないけど、仕事と休憩のメリハリはすごい。
作業は淡々とこなす。
その姿勢がなんとも無駄がなくて、見ていて気持ちがいいんですよ。
腕時計のアラームが鳴ると、絶対に休憩を取る。
そして、謎めいたジュースを飲む。
そのジュース、何が入ってるんだろう…って思いながら見てると、その後はノリノリでピンボールゲームに夢中。
ここ結構好きで笑っちゃいましたね。
で、またアラームが鳴ったら、すぐに作業モードに切り替わる。
まるでロボットみたいに、全く感情を見せずに動き続ける。
いよいよロボットが襲ってきても、問題ない。
めちゃくちゃ強いんですよ。
多少ダメージを受けても、圧倒的な力で相手を倒していく。
ほんとに笑えるくらい強いです。
二体目を倒したあたりから、「こいつが映画の世界をぶっ壊してる」って思います。
ロボットが襲ってきても、驚きもしないし、理由も気にしない。
ホラー映画が、こいつのせいでホラー映画じゃなくなってる。
でも、その無関心さが逆に面白い。
主演が一言もしゃべらないなんて、普通は勇気がいることだと思うけど、それでも映画は成立してます。
「ニコラスケイジ」っていう存在が、その何もかもを引っ張ってるんですよね。
この人がいるから、この映画が成り立つんだって思います。
カルト的人気がある
この映画、B級映画としてはちょっと異色なんですよ。
独特の世界観と、何と言ってもニコラス・ケイジの存在感だけで成り立ってる感じ。
正直、深く考える必要はなくて。「頭を空っぽにして楽しめるスプラッターホラー」って感じです。
製作費は500万ドルだったけど、興行収入は45万7,144ドル。
成功とは言えない数字ですね。でも、ニコラス・ケイジの演技が光ってるし、特にパンデミック中だったから、娯楽を求める人たちの間で意外と人気があったみたいです。
まとめ
個人的には、「FNAF」の実写よりも、こっちの作品のほうが断然好きですね。
何と言っても、ニコラス・ケイジがめちゃくちゃ面白いんですよ。
あの無口な主人公のキャラクターが、まさに彼ならではの存在感で成り立っている感じ。
彼がいるからこそ、この映画が成立してるっていう部分も大きいんですよね。
それに、製作費の半分がニコラス・ケイジのギャラなんじゃないかっていう話を聞くと、それもまた笑っちゃう。
彼が映画に与える影響力がすごいってことの証明でもあるし、そのギャラに見合うだけの魅力を発揮してました。