「来る」 あれの正体はなに? 映画感想

映画感想

小説を原作とした実写映画。
2018年12月7日に公開。監督は中島哲也。

原作は「ぼぎわんが、来る」。

映画版ではタイトルのぼきわんが消えてますがあれの正体はぼぎわんです。

原作の作者澤村さんが作ったオリジナル妖怪となります

原作でも姿、形はありません

作品概要

  • 公開日: 2018年12月7日
  • 上映時間: 134分
  • ジャンル: ホラー
  • 監督:中島哲也
  • 原作: 澤村伊智
  • 配給: 東宝
  • キャスト
    野崎:岡田准一
    田原秀樹:妻夫木聡
    田原香奈:黒木華
    琴子:松たか子
    真琴:小松菜奈
    津田大吾:青木崇高
    逢坂セツ子:柴田理恵

ぼぎわんとは?

なぜぼぎわんと呼ばれてるのか。
作中では「ブギーマン」から日本人の発音のなまりで「ぼぎわん」と呼ばれるようになったされています。

ブギーマンとは、子供たちを脅かすために使われる伝説の存在です。一般的には、夜に出てきて悪さをする恐ろしい怪物として描かれます。具体的な姿や性格は文化によって異なりますが、主に「いい子にしていないとブギーマンが来る」という警告の形で語られます。

感想

この作品は、世界観に引き込む力が非常に強かったです。
2時間の間、目が離せませんでした。
物語は緊張と緩和のバランスが絶妙で、飽きさせない映画でした

ストーリーは3部構成になっていて、各部で異なる主人公で構成されています。
それぞれの物語は異なる視点から描かれていて、新たな事実が次々と明らかになっていく展開がよかったです。

特に、妻夫木聡さんの演技が素晴らしくて、わざとらしさがないリアルな演出がよかったです。

この映画キャストが意外と豪華。

各部が独立しながらも、全体としてはしっかりとつながっていて、新しい発見が続きます。
一部ではイクメンとして描かれた妻夫木さんが、二部では彼の妻が主人公になって、実は彼女が死んでほしいと願っていたことや、夫の友人と浮気していたことが明らかになります。そして、三部では岡田さんが主人公となり、彼が家族の様子を見に行くところから物語が展開します。

基本的には、各部で見えない何かに登場人物たちが襲われるのですが、テンポがよくて、登場人物が多すぎないため、ストーリーを追いやすいのも好印象でした。
ホラー要素もありながら、直接的な恐怖表現は控えめ異常現象が起きる形で不気味さを演出しています。
たとえば、部屋の物が動いたり、電話がかかってきたり、さらには身体が真っ二つになるような衝撃的な映像が挿入されますが、こうした描写は唐突です。
わじわと怖がらせるタイプのものではありません。

全体として、視覚的にも内容的にもしっかりと楽しませる作品となっていました。
各部の物語が異なる視点で展開されるストーリーは、没入感がありましたし、最後まで緊張感が持続します。
終盤の展開はかなり吹っ飛んだ内容となっていてきっと衝撃を受けます。おもしろい!と
頭からつま先までホラーというわけではないので、そこを期待して観ると肩透かしするかもしれません。
ただ、総合的には構成と演技力によって、非常に満足度の高い映画でした。

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