「ありふれた教室 」犯人はだれ? 映画感想

映画感想

ドイツのサスペンススリラー映画
仕事熱心で正義感の強い若手教師カーラが、中学校で発生した盗難事件を調査する様子を描いています。
ドイツのアカデミー賞にあたるドイツ映画賞で作品賞を含む5部門を受賞し、第96回アカデミー賞の国際長編映画賞にノミネート。

あらすじ

新任教師のカーラは校内で相次ぐ盗難事件の犯人として教え子が疑われ自分で犯人捜しをする。カーラが職員室に仕掛けた隠し撮りの動画に、ある人物が盗みを働く瞬間が映っていた。盗難事件をめぐるカーラや学校側の対応は噂となって広まり、保護者の批判、生徒の反乱、同僚教師と対立していきカーラは孤立していく。

作品情報

監督:イルケル・チャタク
脚本:イルケル・チャタク、ヨハネス・ドゥンカーキャスト
レオニー・ベネシュ
レオナルト・シュテットニッシュ
エーファ・レーバウ
ラファエル・シュタホヴィアク
本編:99分

感想

映画の軸は学校で相次いでる盗難と学校方針に対する対立となっています。
犯人の正体や強引な調査方法についての疑問が物語の中心となっており、
主人公の教師カーラ中心に映画が展開されていきます。
教師としての立場から教育者は生徒の成長や安全を考えなければならない一方で、犯罪行為を糾弾する立場でもあります。
犯人を特定するために、個人的には時に強引な手段を取ることもあると思いましたが、その正当性や倫理的な側面にカーラは葛藤を感じているように描かれていました。
生徒を考えることを一番にしていて、正義と倫理感に揺れるカーラの姿勢や共感できるか、できないかで映画の面白さが左右する印象でした。

社会の縮図のような展開

犯人は誰だ?と期待してると唖然とする終わり方でした。
カーラに感情移入できれば、はっきりとした答えはなくて、自分で出さなきゃいけないと思わされます。

自分と組織が合わず、状況を悪化させるか

自分が折れるべきなのか

組織が変わらなきゃいけないのか

じゃあどうすればいいのか

自分としてはもっと過激な展開を望んでましたね、犯人がだれなのか個人的に知りたかったです。
興味のあることにしか意識がいかず、次々と起こる展開に、見せられるがまま、なにも考えられなかった…

まるで今の社会だと思いました。

結果唖然として終わった…

まとめ

なにかをしようにもモラルだったり、理想があってあらかじめあったルールに乗っ取らないと生きていけない
些細なことでも許されず、厳しく対応され、結果何もしないのが正解なのか、なにかするべきなのか
仮になにかしても今はメディアやSNSであることないことが広まり、自分の結論としては真面目すぎてもアホらしいということ
他のこと、ましてや人のことになると考え方が違ったりして難しすぎる
自分以外のものが正解か不正解かを決める世の中
ありふれた1人であるがぎり、今も昔もそれはずっと変わらないと思わされました。

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