うさぎです。
「ミンナのウタ」の続編、「あのコはだぁれ?」の感想記事です。
呪いのメロディーを歌う「さな」ちゃん。
今度は学校を舞台に歌います。
前作の「ミンナのウタ」を観てから、今作を観るのをおすすめします。
一部のキャストが引き続き出演してるのと、前作込みでつながる部分がたくさんありました。
感想
おもしろかった部分、伏線回収
冒頭でいきなり恋人が車に轢かれるんですよね。
あまりにも唐突で、何も説明もなく退場。
運悪…と思いきや、吹っ飛ばされて自販機の近く倒れるのですが、そこでぐっと自販機の下に引っ張られてしまうんです。
これがただの事故じゃなくて、物語が進むにつれて「ああ、そういうことか」と後半になって理解できるんですよね。
実は、この恋人・悠馬が物語全体に大きく関わってくるんです。
最初は単なる悲劇的な出来事に見えるんですが、その後の展開でその意味が次第に明らかになっていきます。
さらに、悠馬が高谷家の絵を描いてるスケッチブックが見つかったり、「両親は誰なのか?」とか「家族はどうなっているのか?」という疑問が映画の後半で語られていくんです。
この部分がまた、映画のおもしろいところのひとつだなって思います。最初は何もわからないことが、少しずつ解き明かされていく感じがすごく引き込まれました。
さなちゃんは悪霊?
まず、悪霊ってほんとなんでもありですよね。タチが悪すぎる…。
今回の舞台は学校で、ここはさなちゃんが通っていた学校でもあります。
序盤からさなちゃんが堂々と現れるんですが、誰も気づかないんですよね。
まずは補習中に、鼻歌なんか歌いながら仕掛けてきます。
そのとき、一緒に補習を受けている女子生徒が「うるせぇ」と絡んできて、これで早速一人目が確定って感じですね。ちょっとしたやり取りが、恐怖の序章みたいなものです。
その後、先生が何気なく窓の外を見て、地面に倒れている生徒を見つけます。えっ?と思ってもう一度見ると、今度はその生徒が立ち上がってこちらを見ている。気味が悪い…。
そこへ向かって行くと、その生徒はもういないんですが、今度は頭上から物がバラバラと落ちてきます。
見上げると、さっきの女子生徒が屋上に立っていて、「わたしのウタを聞いて」と言って、突然飛び降りるんですよね。
さなちゃんに絡むと一瞬であの世行きです。
このあと次々と呪いのメロディーを聴いた者を呪っていくストーリーです。
ホラー要素は前作のほうがあった気がする
一度「ミンナのウタ」を観てしまったせいか、なんだか恐怖に対する耐性がついてしまった気がしますね。
ジャンプスクエアのような場面はないですし。めちゃめちゃこわい印象ではないです。
基本的にさなちゃんが見せられる幻覚が中心になっていて、そこから恐怖がうまく演出されています。
まあこれは前作も同様ですが。
その幻覚の中で、どんどん不気味なものが現れるたびに、恐怖がじわじわと迫ってきて、見ている方も自然と引き込まれてしまうホラー演出です。
さなちゃんとにかく幻覚を見せるのが得意。
怖かったのは母親の詩織
とにかく、あの表情が怖すぎるんですよね…。
あの顔でグッと近づかれると、もうドキッとしてしまいます。
前作でも、彼女が一番怖いと感じた場面があったんですが、今作でもその恐怖がさらに深まった感じがしますね。
あの演技力、ほんと素晴らしいです。
恐怖を感じさせるための細かい表情や動きが、見ているこちらを引き込んで、ゾクゾクさせてくれます。もう、目が離せません。
まとめ
前作と今作、たくさんのつながりがあって、足りない部分をカバーしてる印象。
これからの展開にも、まだまだ続編が期待できそうです。
新たに登場したニューヒロイン「さな」ちゃんも、これからどんな活躍を見せてくれるのか、楽しみで仕方ありません。
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