うさぎです。
雨穴さんの原作小説を実写化したホラー映画、変な家の感想記事です。
原作の大筋を再現しながらも、ホラー要素に焦点を当てていて、映像ならではの恐怖体験を楽しめます。映像で見ることで、怖さがリアルに伝わってきて、ドキドキしながら見てしまいました。
最初から最後まで信用できない
ストーリーは大筋、原作通りに進んでいきます。
家の謎を解いていくうちに、ちょっと違う方向に話が展開して、オカルト的な要素が加わっていく。
映像ならではのホラー演出が足されて、役者たちのリアルな演技が怖さを引き立てていました。
佐藤二郎のやりすぎ感は置いておいて
特に川栄李奈ちゃんの演技が印象的でしたね。
顔が隠れるぐらいの長い髪をしていて、どこか頼りない感じで、「こいつ怪しい」って思わせるんですよ。
物語が進むにつれて、その素性が一転して、怪しい雰囲気が強くなって、元アイドルの可愛さとキャラクターの暗さが相まって魅力的に感じました。
原作と比べるとミステリー感が薄れてしまって、話がシンプルになって、テンポよく進んでいきます。
その分、ホラー演出が強調されていて、このホラーが川栄さんが表現するキャラクターに合っているように感じました。
ちなみにこのホラー色が強くなったことに賛否が分かれています。
原作の雨穴さんも怒っているみたいで、どうやら映画の制作には関わっていないスタンスのようです。個人的には普通に楽しめたんですが。
にげられない怖さ
中盤まではホラー演出が楽しめます。ジャンプスケアも多少ありました。
後半に入ると、少し違う展開になって、不気味さが出てくる感じです。
この映画、主人公が動画投稿者なので、カメラ視点が多いんですけど、それが恐怖を引き立てているんですよね。
普段は自由に周りを見渡せるのに、カメラの方向しか見られないっていう圧迫感がものすごく不安で怖い。
カメラ視点の時に感じる「強制的にその方向しか見られない」っていう感じが、不快感で怖さを強めていましたね。
自分ではどうにもできない感じが、見ているだけでドキドキしました。
それから、日本のホラー映画によく登場する、長い黒髪の女性。
やっぱり空気の感じによってはすごく不気味で、ただただ怖い。
女性の笑っているけれど、表情がないように感じるとき、怖いですね。
体がきゅっとなる
川栄李奈ちゃん可愛さと不気味の混じった演技
川栄李奈さん、すごく良かったです。
信用できない感じ、なにか裏がある感じ。
見ているうちに「なんか怖いな」ってうまく演技してて。
最後まで「こいつ何か秘密があるんじゃないか?」って気になって、それが自然で、意図的にそう演じたかわからないけど、見ているこっちはどんどん引き込まれました。
それに、全体的にちょっと暗い雰囲気の中で、川栄李奈さんの可愛さがふと出ると、そのギャップがまた不気味で面白いです。
可愛さと暗さがうまく絡み合って、その不気味さが、キャラクターを魅力的にしていましたね。
まとめ
この映画、原作をシンプルにして、ホラーに焦点を当てた感じがしました。
原作もサクッと読めるけど、映画はテンポよく進んで、すごく見やすかったです。
無駄な部分がなくて、スムーズに話が進んでいくので、どんどん引き込まれました。
キャストもすごく良かったです。
佐藤二郎さんの演技、面白かったんですけど、ちょっとやりすぎかなと思う場面もありましたね。でも、そこが逆に納得できる演技だったりして、意外と魅力的でした。
この映画には賛否両論ありますけど、映画としてはホラーがしっかり楽しめる内容だと思いました。
比較的観やすい、ホラーが苦手な人にもおすすめできる作品です。
最後に一言…サユリのおばあちゃん出てたんだ